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犬猫の予防
dog and cat prevention

動物を飼っていく上で、犬は4大予防、猫は3大予防を推奨しています。健康で長生きするためにも日々の予防を欠かさないようにしましょう。予防薬も様々な種類を取り揃えており、その子に合った予防を選択することができます。

当院で推奨する予防一覧

1.狂犬病ワクチン1年に1度の注射

人獣共通感染症(哺乳類全てに感染する病気)であり、発症すると人間もワンちゃんも100%死亡する怖い病気です。そのため国を守るために狂犬病予防法という法律があり、ワンちゃんを飼うと生後91日以降に一生に一度の登録と1年に1度(4~6月推奨)の接種が法律で定められています。

2.混合ワクチン生まれた年は複数回、2年目以降は1年に1度の注射

狂犬病以外の身近に存在する病気(ジステンパー、パルポ、アデノウイルス感染症など)を予防してれるワクチンです。いずれの病気も一度発症してしまうと、治療が難しく命の危険も伴うため必ず接種するようにしましょう。ワクチンの種類によって予防できる病気の種類が異なります。ワンちゃんでは6種または10種、ネコちゃんでは3種のワクチン接種を推奨しています。

3.フィラリア予防1年に1度の血液検査、4~12月までの毎月の投薬

フィラリア症とは肺や心臓に寄生虫が住むことで、咳や呼吸困難、腹水、血尿といった症状が出る病気です。この寄生虫は蚊が吸血することによって動物から動物へと感染していきます。昔はこの病気で多くのワンちゃんが亡くなっていましたが、毎月(最低4~12月、通年投与が理想)予防薬を投薬することでほぼ100%防ぐことができます。また近年ではネコちゃんでもフィラリア症が認められていますので、ネコちゃんを飼われている方も予防することをお勧めします。

4.ノミ・ダニ予防1年通して毎月の投薬

ノミやダニは身近にいる皮膚の寄生虫です。皮膚に寄生するため痒みや皮膚病が生じるのはもちろん、その他の病気(バベシア症、ネコひっかき病、サナダムシなど)を運んできたり、大量寄生により貧血を生じることもあります。ノミ・ダニは冬場でも活動しているため、年間通しての予防が必要となります。また、外出しなくても人の靴などにくっついて屋内に入ってくるため、散歩をしないワンちゃん、ネコちゃんにも予防をお勧めします。

近年、マダニが媒介する感染症(重症熱性血小板減少症候群/SFTS)で、人での死亡例が報告されています。多くが、中部以南で報告されているので、関西地方では特に注意が必要です。動物を予防することで、私たち人間の病気の予防にも繋がります。

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